近年、しばしばテレビで格安スマホ系のCMを目にする今日このごろですが・・・
あのサービスを要約しますと、仮想移動体通信事業者(MVNO)が提供しているスマホ用SIMによる通信サービスといえそうです。
平たく言えば、内蔵されているSIM(部品)を交換すれば別会社の回線を利用できる携帯電話の特性を利用したサービスです。
(基本料が大幅に安くなる)
サービスの形態として・・
① 通信用SIMと同時にSIMフリーのスマートフォンをセットで販売している(購入可能な)会社
②主に SIMだけ提供している会社(もしくは、本当はSIMだけを販売したいのだけど、世間の要望に応えなばならず、しぶしぶスマホ本体も販売している(フリをしている)会社)
がそれぞれTVCMで露出しているので『通信用SIM』で安くなる? もしくは『スマホを売っている風』で、テレビで初めて見た人には、チョットわかりにくい印象も。
都合、基本的なサービスは2種に別れると思います。
① はじめてスマホを購入するユーザー(スマホと格安SIMをセットで購入)
② 既存ユーザーがNTTdocomoのスマホに適合する格安SIMを入れて運用する。
(スマホは現状のものでOK|SIMだけ有ればOK)(大幅なコストダウン)
(au・SoftBankも同様。)
ここらへんが、30秒のTVCMでは詳細に説明しきれない部分といえるでしょう。
★元々は、SIM(通信サービス)のみが先行していたサービスですので、当初は積極的にスマホとセットで販売していたわけではありません。
ぽっと出てきたサービスに見えますが、MVNO的なサービスは相当前から有ったようです。
(一般消費者には、全く馴染みの無いものでしたが。)
Wikipediaでは、2001年10月 にb-mobileがDDIポケットのPHS網を借りて、年額制データ通信サービスを開始したのが日本でのMVNO第一号とされております。
備考:DDIポケットとは?
昔、PHSを提供していた会社です。↓
格安SIM(スマホ用MVNO(Mobile Virtual Network Operator)の歴史って?
近年テレビCMで相当に認知されつつ有る、SIMで提供されている一般個人向けスマホ用MVNO(Mobile Virtual Network Operator)自体はそんなに昔の話では無いようでして・・
一般に広く認知されたのは、イオンリテール株式会社で株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)のSIMの取り扱いが開始された2012年ではないでしょうか。
イオンの店頭で誰でも手にすることが出来るきっかけとなったことは大変意義深く、素晴らしい出来事でした。
反面、通信速度は 廉価バージョンの場合「ミニマムスタート 128プラン」の商品名から推察できる通り、最大128kbps となっており、3大キャリアと比較すると決して高速通信とはいえなかったかもしれません。
それでも当時、月額1000円以下のNTTドコモのLTE網に対応した通信サービスが登場したことは画期的でした。
(当時のバリエーションは、標準SIMとmicroSIMのみ)
翌2013年には商品名が『ミニマムスタートプラン』と改定され、『最大200kbps』の通信スピードとなり、実用性が大幅に向上しました。
その後、2013年内に高速通信容量(バンドルクーポン)が毎月500MB付与されるサービスが開始され、気軽に高速通信を試すことが出来る環境となり
翌2014年4 月 1 日には、1GBに増量され、さらに、2014 年 10 月 1 日2GBに増量されました。
そして、2015 年 4 月 1 日には3GBに増量され、平均的なユーザーの多くをカバーできるサービスとなってきたわけです。
余談ですが、NTTコムリサーチの調査結果によると『月間データ通信量1GB未満の人は約7割』とされておりますので、十分な容量と言えます。
(NTTコムリサーチの同調査=https://research.nttcoms.com/database/data/001865/)